海外の事業者が日本の卸商品を仕入れる場合、orosy のバイヤーポータルでは注文時に配送先の国を選び、選んだ国へ直接発送されます。海外へ送れる商品の範囲は配送先の国ごとに違い、配送国を設定すると、その国へ送れる商品だけが表示されます。注文前にカートに出る国際送料は参考値で、情報提供のためのものです。実費は後で算出して請求され、参考値と異なる場合があります。輸入時の関税と通関手続きは、受け取る側の責任です。配送先は店舗・倉庫・事務所など事業者の拠点に限られ、日本国内に受け取り拠点がある場合は、従来どおりそこで受け取ることもできます。
この記事は、日本の卸商品を海外で仕入れて販売する事業者に向けて書いています。海外の小売店や EC 事業者、そして海外に事業所を持つ日本企業が対象です。「海外のバイヤー」という言葉は、日本の商品を海外へ売りたい供給側から見た呼び方としても使われますが、ここでは終始、仕入れる側の手順と条件だけを扱います。
越境で仕入れるときに判断がつきにくいのは、商品を選ぶところではありません。注文した商品が自分の国まで届くのか、送料と関税がいくらかかるのか、通関を誰が通すのか、という受け取りまでの条件です。ここが曖昧なままでは、カタログの品数が多くても発注に進めません。
以下では、注文までの流れ、送れる商品の範囲、国際送料、関税と通関、カタログの言語の順に整理します。
海外から日本の卸商品を仕入れる流れは、4 つの段階に分かれます
やることを段階に分けると、海外から仕入れる場合に増える手順は「配送先の国を設定する」の 1 つだけです。登録と審査、注文の操作そのものは、日本国内で受け取る場合と同じです。
| 段階 | やること | 押さえておく点 |
|---|---|---|
| 1. 登録 | 会社名・事業者サイトの URL・事業内容を入力する | URL は必須。登録・利用は無料で、登録の時点ではクレジットカードの登録も不要 |
| 2. 審査 | 審査の結果を待つ | 自動で確認が取れる条件に当てはまれば多くの場合 10 分ほど、それ以外は通常 12 時間以内に結果をメールで通知 |
| 3. 配送先の国の設定 | 注文時に配送先の国を選ぶ | 設定した国へ送れる商品だけがカタログに表示される |
| 4. 注文 | カートで内容と国際送料の参考値を確認し、注文を確定する | 送料の実費は後で算出して請求される |
審査を待つ間も、テストモードで検索から発注までの流れを試せます。テストモードでの操作は取引先に通知されず、発送も課金もされません。卸価格つきのカタログが開くのは、審査を通過したあとです。
海外へ送れる商品の範囲は、配送先の国ごとに違います
越境で仕入れるときに最初に確認したいのは、「自分の国に何が送れるのか」です。送れる範囲は商品ごとに一律で決まっているのではなく、配送先の国と、その商品がどの区分かの組み合わせで決まります。配送先の国を設定すると、その国へ送れる商品だけがカタログに表示されます。
| 配送先 | 海外へ送れる商品の範囲 | 件数の目安 |
|---|---|---|
| 米国 | 文具 | 6 万点以上(米国宛で 2026-10-02 実測) |
| カナダ・EU 加盟国・英国・豪州・ニュージーランド・韓国・台湾・香港・シンガポール・UAE・メキシコ・中国・ベトナム・インドネシア | 文具、大人向けの衣料、キッチン・ダイニング | 10 万点以上(ドイツ宛・英国宛で 2026-10-02 実測) |
| 上記以外の国 | 文具 | 6 万点以上(ブラジル宛で 2026-10-02 実測) |
| 日本国内の拠点で受け取る場合 | カタログの全商品 | 約 20 万点 |
表のとおり、範囲は国によって変わります。「日本の卸商品はすべて海外へ出せる」でも「海外には文具しか出せない」でもなく、自分の国を設定して表示される範囲を見るのが確実です。
配送先の国によらず、海外のカタログに出ないものもあります。液体・スプレー類(洗剤・アルコール・オイルなど)、子供服(キッズ・ベビー)、区分が確定していない商品です。衣料は大人向けのみが対象になります。
配送先の国のカタログに入っていない商品について越境可否を確認すると、「該当なし」が返ります。「送れる」とは返らないため、確認した結果が空であれば、その商品はその国へは出せないと判断できます。
国際送料は注文前に参考値が出て、実費は後で算出されます
カートに表示される国際送料は、注文前の参考値です。情報提供のためのもので、実費は後で算出して請求されます。参考値と異なる場合があります。
使い方は 2 つに分かれます。発注前に「この構成でおおよそどのくらいの規模になるか」をつかむには使えますが、確定した金額として販売価格の計算に固定するのには向きません。実費が出てから最終的な原価が決まる順序で見てください。
まとめる量と発送元の数が送料の効率を左右する点は、国内で仕入れる場合と同じです。発注単位と送料の考え方そのものは小ロット仕入れと送料の考え方で扱っています。
欠品が発生した場合は、実際に届いた分にだけ請求が発生します。注文した品目が揃わなかった分まで請求されることはありません。
輸入時の関税と通関手続きは、受け取る側の責任です
費用と手続きを誰が持つかを分けて見ると、境目がはっきりします。
| 項目 | 負担・手続きを行う側 | 分かるタイミング |
|---|---|---|
| 商品代金 | バイヤー | 注文時 |
| 国際送料 | バイヤー | 注文前に参考値が出て、実費は後で算出して請求される |
| 輸入時の関税と税 | バイヤー | 受け取る国の通関のとき |
| 通関手続き | バイヤー | 受け取る国の通関のとき |
| 仕入れ先ごとの交渉・口座開設 | orosy が引き受ける | — |
関税の額と通関の手順は、受け取る国の制度で決まります。品目の分類、税率、事業者として必要な登録は国ごとに違うため、自国の規則をあらかじめ確認してください。orosy が請求するのは商品代金と送料で、相手国での関税や輸入時の税はこれに含まれません。
お届け先は事業者の拠点に限られ、発注の条件は卸売のままです
お届け先は、店舗・倉庫・事務所など事業者の拠点に限られます。購入者への直接発送には対応していません。在庫を持たずに自社の EC へ商品を掲載し、注文が入ってから発注する進め方は可能ですが、届いた商品はご自身で梱包して発送することになります。
発注は卸売の条件のままです。商品ごとの販売単位と、同じ発送元でまとまる配送の単位ごとに設定された最低注文金額を下回る発注はできません。
カタログは日本語のまま。母国語の検索語からも探せます
検索は日本語のカタログに対して行われます。海外の事業者も、日本語のカタログを検索して注文しています。そのうえで、検索語は英語・中国語・韓国語などでも入力できます。入力された語を日本語の検索語の候補に読み替えて検索する仕組みが入っているためです。
押さえておきたいのは次の 3 点です。
- 母国語の検索語でも探せます。 日本語を入力できなくても検索を始められます
- 返ってくる商品名と説明は日本語のままです。 読み替えられるのは検索語だけで、カタログの内容が母国語に翻訳されるわけではありません
- 当たらない語もあります。 読み替えが効かない語では結果が出ないことがあり、近い別の日本語に読まれて意図より広い結果になることもあります。そのときは日本語のカテゴリ名や用途の言い方で検索し直してください
カタログには、生活雑貨・食品・ファッション・ファッション雑貨・ビューティー・ヘルス&ベビー・文具/書籍などのカテゴリがあります。海外へ送る場合に表示されるのは、このうち配送先の国ごとの範囲に限られます。
海外の事業者が注文の確定まで進んだ例(1 社の例)
実際の使われ方の例を 1 件だけ挙げます。海外(ドイツ)で生活雑貨を扱う EC 事業者の場合です。登録すると自動で承認が下り、自分で API キーを発行し、MCP に対応した AI クライアント(Claude Code など)から接続してカタログを取得し、最後にポータルの画面で注文を確定するところまでが 4 日でした。接続できる AI クライアントには条件があり、MCP に対応していることと、API キーをリクエストのヘッダーに設定できることの両方が必要です。
これは 1 社の例で、海外の事業者全般の使い方を示すものではありません。起きた順序の記録であって、4 日で進んだ理由をこの順序から断定できるものでもありません。
この例で書けるのは接続と発注の順序までです。AI クライアントをつなぐために用意するものと、つないだあとに何が起きるかは、この記事では繰り返さずAI に仕入れを頼むにまとめています。画面・AI アシスタント・自社システムからの API 連携という 3 つの入口の違いと選び方は仕入れの発注は画面・AI・API の3つから選べるで比較しています。
orosy のバイヤーポータルでできること
orosy のバイヤーポータルは、複数の仕入れ先の商品を 1 つの画面・1 つのカートで扱えるサービスです。約 20 万点の商品を検索でき、個別の交渉と口座開設は orosy が引き受けます。
- お客さまの国へ直接発送します。 注文時に配送先の国を選びます。日本国内に受け取り拠点がある場合は、従来どおりそこで受け取ることもできます
- 海外へ送れる商品の範囲は配送先の国ごとに違います。 配送国を設定すると、その国へ送れる商品だけが表示されます
- 注文前にカートに国際送料の参考値が出ます。 情報提供のためのもので、実費は後で算出して請求され、参考値と異なる場合があります
- 輸入時の関税と通関手続きはバイヤー側の責任です。 配送先は店舗・倉庫・事務所など事業者の拠点に限られます
- 登録・利用は無料です。 かかるのは商品代金と送料だけで、初期費用も月額もありません。登録の時点でクレジットカードの登録は不要です
- 同じ発送元でまとまる配送の単位を、配送グループと呼びます。 送料や送料無料の基準、最低注文金額はこの単位で設定されています
- 仕入れ先が違う商品でもカートは 1 つです。 画面・AI アシスタント・API 連携のどれからでも、同じカタログと同じカートを扱えます
- 欠品が発生した場合は、実際に届いた分にだけ請求が発生します
事業者向けのサービスのため審査制です。登録時には会社名・事業者サイトの URL・事業内容を入力します(URL は必須です)。審査を待つ間もテストモードで流れを試せます。登録から注文までの操作にかかる時間はおよそ 15 分です。
引き渡された商品の破損・誤配送・数量不足については、受領後 5 日以内にご連絡いただくことで、代替品の発送または代金の返金に対応します。
仕入れ先の候補の並べ方は仕入れサイトの比較、複数の仕入れ先にまたがる発注を 1 か所にまとめる考え方は仕入れ先の一元管理にまとめています。
よくある質問
海外に拠点がある事業者は、日本の卸商品を自社の国で受け取れますか。
受け取れます。orosy のバイヤーポータルでは、注文時に配送先の国を選ぶと、その国へ直接発送されます。日本国内に受け取り拠点がある場合は、従来どおりそこで受け取ることもできます。どちらの場合も配送先は店舗・倉庫・事務所など事業者の拠点に限られます。海外へ送れる商品の範囲は配送先の国ごとに違い、配送国を設定すると、その国へ送れる商品だけが表示されます。
配送先の国はどの時点で指定しますか。
注文のときに指定します。配送先の国を設定すると、その国へ送れる商品だけがカタログに表示されるため、発注の前に扱える範囲が分かります。設定した国のカタログに入っていない商品について越境可否を確認すると「該当なし」が返り、「送れる」とは返りません。確認した結果が空であれば、その商品はその国へは出せないと判断できます。
注文前にカートに出る国際送料は、最終的に請求される金額と同じですか。
同じとは限りません。カートに表示される国際送料は注文前の参考値で、情報提供のためのものです。実費は後で算出して請求され、参考値と異なる場合があります。参考値は発注前におおよその規模をつかむためのもので、確定した金額として扱わないでください。なお欠品が発生した場合は、実際に届いた分にだけ請求が発生します。
輸入時の関税と通関手続きは、どちらが負担しますか。
受け取る側、つまりバイヤーの責任です。関税の額と通関の手順は受け取る国の制度で決まるため、品目の分類や税率、必要な登録については、自国の規則をあらかじめ確認してください。orosy が請求するのは商品代金と送料で、相手国での関税や輸入時の税はこれに含まれません。
海外へ送れない商品にはどのようなものがありますか。
配送先の国によらず海外のカタログに出ないものとして、液体・スプレー類(洗剤・アルコール・オイルなど)、子供服(キッズ・ベビー)、区分が確定していない商品があります。衣料は大人向けのみが対象です。これに加えて、送れる範囲そのものが配送先の国ごとに違います。日本国内の拠点で受け取る場合は、カタログの全商品が対象になります。
購入者の住所や自宅を配送先に指定できますか。
できません。お届け先は店舗・倉庫・事務所など事業者の拠点に限られ、購入者への直接発送には対応していません。在庫を持たずに自社の EC へ商品を掲載し、注文が入ってから発注する進め方は可能ですが、届いた商品はご自身で梱包して発送することになります。発注は卸売の条件のままで、販売単位や、同じ発送元でまとまる配送の単位ごとに設定された最低注文金額を下回る発注はできません。
商品名や説明文は、母国語に翻訳されて表示されますか。
翻訳されません。検索語は英語・中国語・韓国語などでも入力でき、入力された語を日本語の検索語の候補に読み替えて検索します。ただし読み替えられるのは検索語だけで、返ってくる商品名と説明は日本語のままです。すべての語が当たるわけでもないため、狙った商品が出てこないときは日本語のカテゴリ名や用途の言い方で検索し直してください。
海外に拠点がある事業者が登録するとき、何を用意すればよいですか。
会社名、事業者サイトの URL、事業内容です。URL は必須で、自社の EC や SNS のショップページなど、販売していることが分かるページをご用意ください。登録・利用は無料で、クレジットカードの登録も不要です。事業者向けのサービスのため審査制で、登録したメールアドレスのドメインが事業者サイトと一致している場合など、自動で確認が取れる条件に当てはまれば多くの場合 10 分ほどで承認されます。それ以外は担当者がサイトや SNS を確認し、通常 12 時間以内に結果をメールでお知らせします。
